矯正医の責務

 歯を抜かない矯正治療』や『○○システム』など、あたかも最新の

優れた治療方法のように声高々に推奨する傾向が、残念ながら多く見受

けられます。しかし、患者さんにとっては、ついつい聞こえの良い謳い

文句に惑わされがちですが、その治療方法が全ての患者さんに適応する

訳ではありません。しかも一見きれいでも口元が突出したり安定しない

咬み合わせ,治療費や治療期間を割り増ししてでも、発音や食事などの

日常生活に負担を強いる治療方法が、患者さんにとって本当にベストの

選択なんでしょうか?

 

 勿論、患者さんの主訴によって治療方法も変わってきますが、矯正の

素晴らしい所は、たとえゴールが同じであっても矯正医の技量によって

治療のアプローチに変化を持たす事が出来ると言う事です。

 例えば、富士山に登る時に体力に物を言わせて一直線に駆け上がるか?

道路を使ってゆっくり上がるか? しかもその際自転車が良い人もいれ

ば、車が良いと言う人もいると言うことです。

 

 

 矯正の治療方法は、1つだけではありません。1日でも早く、しかも

負担が少なく安定する咬み合わせを目指し、患者さんと共に色々な治療

方法を専門的な立場からコンサルティングして上げられるのが、責任

ある矯正医の務めだと考えております。