後悔しない矯正治療のために!!

 『矯正をやると人生バラ色に...』みたいなキャッチフレーズで

患者さんを呼び込もうとする医院をしばしば見かけます。この全てを

否定するつもりはありませんが、その前に患者さんが超えなくては

いけないハードルがあるのも事実です。また治療方法にはいくつかの

種類がありますが、良い事ばかり並べ立てるのでは無く、それに伴う

負担の増加など、ちゃんとデメリットもお話する義務が歯科医師には

あると思います。その一方で、メリット/デメリットをちゃんと理解

せずに始めてしまうと、後で後悔されるのは患者さんご自身です。


 ワイヤーを着けて歯を動かす事自体はそんなに難しい事ではありま

せん。しかし、全体的なバランスを見据え、何処の歯どう動かすかと

言うしっかりとした技術・治療計画を持たない治療は、良くなるどこ

ろか顎関節症や人為的な歯根露出など新たな病的状態を作り出してし

まうことさえあります。

 しかも、何らかのトラブルを抱えた後の再治療は、これまでに費や

した時間や労力,治療費が無駄になるだけではなく、まずトラブルの

ない状態にまで戻す事だけでも、その時間と労力は計り知れません。

つまり中途半端な治療なら、やらなければ良かった!!と言う事もあり

得る訳です。


 患者さんにとっては、最初の医院選びは一種のご縁のような部分も

あるかと思います。私は、せっかく歯科矯正にご興味を持って頂いた

患者さんが、出来るだけ良いゴールを目指せるように!!  しかも負担は

少なくと言う思いで、専門的な見地から質の高い診療を心がけ日々の

診療に携わっております。


 

矯正歯科を専門に行う医院と一般歯科で行われる矯正との違いについて

 患者さんの中には、『いつも通っている歯医者さんで矯正も出来れば

便利!』と考えられる方がまだいらっしゃるかも知れません。

勿論、中には虫歯や入れ歯などの一般歯科の技術と共に矯正治療の技術も

素晴らしい先生もいらっしゃると思います。

 しかし6年間の歯科大学卒業後に、さらに大学病院の矯正科にて専門

的な教育を受けている場合と比べると、成長の予測や考え方などに差が

ある事は否めません。やはり、矯正医が診るべきポイントと一般歯科の

先生が見るポイントは異なる事が多いのも事実です。逆に、一般歯科の

分野では毎日虫歯や入れ歯の治療をされてる先生に、矯正医が逆立ちし

ても敵うはずはありません。


 最近は、一般歯科に月に1〜2回矯正医が来る医院もあるようですが、

運悪く装置が外れるタイミングは、先生の来院日を選んでくれません。

また治療開始までの流れでも書きましたが、矯正歯科を専門に行う歯科

医師は治療前に必ずセファロと言う特殊なレントゲン写真を撮影します。

 このレントゲン写真により、お子さんでは成長の予測を行い、また

大人の患者さんでは歯の傾きや口元の突出度を考慮しながら、患者さん

一人一人に合わせた治療計画を考えます。しかし、余程の事情がなけれ

ば一般歯科ではこのレントゲン写真の設備はまずないでしょう。

つまり、この写真を撮らずに治療を始めると言う事は、これらの要因を

無視してゴールも設定せずに、ただ歯を並べるだけに他なりません。


 そもそも、お腹が痛い時に耳鼻科や眼科には行かないですよね!? 

同じ歯科であっても、矯正歯科を専門に行う医院と一般歯科では

これだけの違いがある事を、ご理解頂ければと思う次第です。